- 2020-5-19
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- ASIC, Infiniium MXR, PathWave Infiniium Offline Analysis, オシロスコープ, キーサイト, ミクスドシグナルオシロスコープ
キーサイト・テクノロジーは2020年5月12日、8つのアナログチャネルと16の同時デジタルチャネルを備えたオシロスコープ「Infiniium MXR」シリーズを発表した。
同オシロスコープは、最先端ASIC技術により、リアルタイムスペクトラムアナライザ(RTSA)、オシロスコープ、デジタル電圧計(DVM)、波形発生器、ボード線図プロッター(FRA、周波数応答解析)、カウンター、プロトコルアナライザー、ロジックアナライザーの8つの計測器の機能を1台に統合した、ミックスド・シグナル・オシロスコープだ。
パワーインテグリティ(PI)、高速デジタルテストおよび検証などのさまざまなソフトウェアも搭載。さらに、組み込みソフトウェアにおける間欠的またはランダムに発生するエラーの原因特定や問題解決が可能なフォルトハンター(異常検知)機能も搭載する。
同オシロスコープは、8つの機能を統合したことで、クロストークの問題を削減。テストベンチ時のワークフローをシンプルにし、セットアップやテスト時間を削減できるという。
RTSAを組み込んだことによって、非同期エラーも周波数ドメインで高確率で検出。フォルトハンター機能は、正常な信号を学習し、統計的な比較によって異常な信号を発見、記録することで、不規則な信号やランダムな異常信号、スプリアス信号のトラブルに素早く対処できる。
「PathWave Infiniium Offline Analysis」ソフトウェアによって、遠隔地のスタッフと共同でテストベンチなどができるのも特徴だ。
高速デジタル設計、パワーインテグリティの検証、Wi-Fi6、IoT、IIoTや画像処理、GaN半導体は、2~6GHzの周波数を利用するが、これまで、これらを測定する環境が十分でないか、特注システムが必要となりコストがかかっていた。同オシロスコープは、これら新しい製品の測定において、テストベンチとワークフローの複雑さを軽減し、単一の機器でより高いパフォーマンスと正確で再現性のあるマルチチャネル測定を行うことができる。