- 2024-5-17
- 技術ニュース, 機械系, 海外ニュース
- Electric Power Systems, EPiC 1.0, EPiC 2.0, エネルギー密度, コネクター, バッテリーパック, パイロット訓練, 冷却技術, 熱暴走, 航空学校, 蓄電システム, 電動航空機
米Electric Power Systemsが2024年4月15日、飛行可能時間90分の電動航空機向け蓄電システム「EPiC 2.0」を発表した。
同社は、2021年にEPiC 2.0の従来品となる「EPiC 1.0」を発売。今回開発したEPiC 2.0ではバッテリーパックのエネルギー密度をEPiC 1.0の205Wh/kgから265Wh/kgに高め、飛行可能時間を60分から90分に延長した。なお、予備時間は従来品同様の30分確保している。エネルギー密度の増加による熱暴走に対処するため、コネクターと冷却技術を開発。バッテリー容量の80%をわずか30分で充電可能だ。今回の飛行時間延長は、特に航空学校などでのパイロット訓練において、電気航空機の運航に伴うコスト削減を図る場合に役立つという。
EPiC 2.0は現在、安全性を高めるための開発が進められており、2025年初頭に飛行に使用可能となる予定だ。それまでの間、同社はEPiC 2.0へ円滑に移行できるEPiC 1.0の導入を推奨している。
関連情報
EP Systems Unveils EPiC 2.0 Offering Over 90 Minutes of Usable Flight Time – Electric Power Systems