独DLR、駆動ユニットと運搬用カプセルを組み合わせるモジュール式電動モビリティ車両のプロトタイプを発表

ドイツ航空宇宙センター(DLR)は、2020年9月17日、未来的なコンセプトのモジュール式電動モビリティ車両「U-shift」のプロトタイプを発表した。 U-shiftは、オンデマンドのシャトルバス、ハイテクでいつでも呼び出し可能なバス、多目的配送センター、移動販売車など幅広い用途に使用できるものだ。

U-shiftは、駆動ユニットボードと人や物を運ぶためのカプセルを組み合わせるモジュール式設計となっている。U字型の駆動ユニットには、自律的で静粛な電動移動に必要な部品やシステムが全て格納されている。費用対効果を最大限活用するために、駆動ユニットボードは必要に応じて24時間稼働するように設計されている。乗客や荷物を運ぶカプセル型モジュールはさまざまな用途に使用でき、その製造コストは大幅に少なくて済む。

U-Shiftのプロトタイプは、大型バンと同じくらいの大きさだ。駆動ユニットボードは現在、遠隔操作されているが、将来的には完全自律走行が可能になる予定だ。安全性を重視して開発されていて、乗客用カプセルには座席7席と折りたたみ式補助席1席があり、大きなドアにスロープを内蔵したバリアフリー設計だ。貨物運搬用カプセル型モジュールには、ユーロパレット4枚、または、車輪付きキャビネット8台を収納できるスペースがある。

DLRは、このU-shiftのコンセプトを未来の都市型モビリティと物流に新たな息吹を吹き込むものだとしている。

今後は、駆動系の性能を向上させ、自動運転やネットワーク型運転のためのハードウェアやセンサーを取り付けて、新しいバッテリーシステムをテストし、シャシーやつり上げ装置をさらに開発する予定だ。2つ目のプロトタイプは2024年完成予定で、最高時速約60kmでの完全自動運転が可能なプロトタイプが計画されている。

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