- 2021-8-23
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- 2.6LツインターボV6エンジン, 7速シーケンシャルトランスミッション, 9X8, FIA世界耐久レース, ハイブリッドハイパーカー, ハイブリッドパワートレイン, プジョー, リアウイング, ル・マン・ハイパーカー(LMH)クラス, 電気モーター
プジョーは2021年7月16日、新型ハイブリッドハイパーカー「9X8」を発表した。高効率のハイブリッドパワートレインを搭載し、リアウイングの無いフォルムは、エンジニアリングとデザインの融合だとしている。ル・マン・ハイパーカー(LMH)クラスにカテゴライズされ、2022年のFIA世界耐久選手権に参戦する予定だ。
9X8の名は、同社のブランドアイコンでもあるレーシングカー「905」「908」の後継機を示す「9」、全輪駆動およびハイブリッドパワートレインのハイパーカーを示す「X」、現行の「208」「2008」などと同じ末尾の「8」から付けられた。
パワートレインは、リアに出力500kWの2.6LツインターボV6エンジン、フロントに出力200kWの電気モーターを搭載し、7速シーケンシャルトランスミッションを組み合わせている。バッテリーシステムは900Vだ。
おなじみの3本かぎ爪ライトをフロントとリアに配置し、全体のフォルムはネコ科の大型動物が飛びかかろうとする姿を、やや前傾のコックピットに表しているという。
LMHのレギュレーションでは、調整可能な空力デバイスを1つだけ許可している。プジョーはこれを遵守しつつ、空力特性を追求した結果、リアウイングが無くても高い性能を発揮し、滑らかで自由なデザインをもつマシンが生まれた。ただし、空力設計の詳細については、できるだけ秘密にしておくということだ。