3Dプリント技術で建設する世界初のホテル「El Cosmico」

国際的な建築家Bjarke Ingels氏が率いる建築事務所Bjarke Ingels Group(BIG)は、テキサス州のキャンプ場ホテル「El Cosmico」を3Dプリント技術によって再建すると、2023年3月8日に公式サイトで発表した。

ホテル経営者のLiz Lambert氏、3Dプリント住宅を手掛ける米ICONと連携して、2024年に着工予定だ。施設の規模は、現状の21エーカー(約84984m2)から62エーカー(約250904m2)に拡張予定。特徴は、ゲストユニットやホスピタリティスペースなど大型の3Dプリント建築だという。

このプロジェクトの発足と合わせて、同チームは、テキサス州オースティンの芸術施設Long Center for the Performing Artsと提携し、毎年3月に開催される大規模イベント「South by Southwest(SXSW)」に、3Dプリントによるパビリオンを出展した。

このパビリオンは、El Cosmicoの建築デザインテーマを、この芸術施設の空間デザインに融合させたもので、3Dプリントを使用して14日間という短期間で建設した。

今回のプロジェクトについてIngels氏は、「ICONとの協力によって、従来の敷地やクライアントの制約を受けることなく、最先端の3Dプリント建築の形式的・物質的な可能性を追求した」と説明した。

また、El Cosmicoについて同氏は「有機的な形、ユークリッド的な円形の幾何学模様、そしてこの土地に根付く独特な色彩などが相まって、El Cosmicoはその土地から生まれてきた建物のように感じられる」と評した。

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BIG | Bjarke Ingels Group

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