米ボルグワーナー、95%以上の高効率を発揮する電動ドライブモジュールをEV向けに販売開始

米ボルグワーナーは2017年1月16日、同社の高効率トランスミッション「eGearDrive」を統合した電動ドライブモジュール「eDM」の販売をEV(電気自動車)市場向けに開始すると発表した。同製品は、中国の主要自動車メーカーが2017年夏に生産を開始する電気自動車2車種に採用される予定だ。

ボルグワーナーのeDMは、EVやP4タイプのハイブリッド車向けに、一次駆動または二次駆動を供給する電動ドライブモジュールだ。電気モーターとトランスミッションの統合設計により、軽量化、コストとスペースの削減、搭載工程の簡便化を達成している。

eDMの特長の一つは、ボルグワーナーの電気モーター「HVH 250」で特許取得済みの高電圧ヘアピン(HVH)技術とオプションのパワーエレクトロニクスを搭載することで、95%を超える高効率を発揮する点にある。他の特徴としては、eGearDriveの統合によりバッテリー駆動の走行距離の伸ばせるようになり、バッテリー容量の削減が可能になったことや、電動パーキングブレーキシステムの利用が可能になったことが挙げられる。

ボルグワーナーのグループ会社「ボルグワーナー・パワードライブシステムズ」のステファン・デメール博士は、「ボルグワーナーの新しいeDMは、2009年に発売した当社のeGearDriveのノウハウと、2015年に買収したREMYから新たに取得した電気モーター技術の専門知識を組み合わせています。この、世界的にも先進的な統合駆動ソリューションを最初に搭載する製品は、中国で現地生産する予定です」とコメントしている。

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