ルネサス、車載情報/ADAS用SoCの開発をPCで可能にする仮想環境を共同開発

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ルネサス エレクトロニクス(ルネサス)は2017年10月24日、Australian Semiconductor Technology Company(ASTC)および同社子会社VLAB Worksと共同で、ルネサスの車載情報/ADAS用SoC「R-Car V3M」の組み込みソフトウェアをPC上で開発できる仮想環境「VLAB/IMP-TASimulator」を開発したと発表した。

自動運転システムの開発では、物体検知などの複雑なアルゴリズムはPCで、ハードウェア制御は専用の開発ボードなどで開発するのが一般的だ。PCで開発したアルゴリズムをハードウェア依存が大きい組み込みシステムに移植する作業が自動運転システム開発時の課題となっており、2つの開発フェーズ間のスムーズな移行、もしくは一体化を実現する開発環境が求められていた。

今回ルネサスらが開発した仮想環境は、ASTC独自の仮想環境技術「VLAB」がハードウェアをPC上に再現することで、これまでハードウェアを使用して開発していた組み込みソフトウェアを、PCのみで開発できるようにしたものだ。

ハードウェアの動作をPC上で確認、制御することができ、ソフトウェアの不具合も効率的に検出できることから、質の高いソフトウェアを従来の半分以下の期間で開発できるという。

同仮想環境上では、R-Car V3Mに内蔵の画像認識エンジン「IMP-X5」の64スレッド並列プロセッサーをPC上で再現。マルチスレッドプログラミング専用のC言語で作成されたソフトウェアのステップ実行やブレーク、変数参照などのデバッグが可能だ。これによりIMP-X5向けソフトウェアの開発期間を削減できる。

また、ASTC独自の「タイミング相関型シミュレーション」を搭載。これによりIMP-X5のキャッシュやバス、プロセッサーおよびその他機能ブロックのタイミング動作のモデル化の際の、ハードウェア動作の主なタイミングを正確に把握/反映でき、効率的なシミュレーションが可能になる。ルネサスによると、従来一般的に使用されているサイクルベースシュミレーターと比較して100倍以上高速に実行できるという。

VLAB/IMP-TASimulatorは、ASTCおよびVLAB Worksから2018年1~3月に提供を開始する予定だ。

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