GEの新型「Affinity」エンジン、超音速プライベートジェットの実現に近づく

GEは、ビジネスジェット用の超音速エンジン「Affinity」を発表した。Affinityは、軍用超音速エンジンの経験と商用機に求められる信頼性を融合させたもので、海上での超音速飛行、陸上での亜音速飛行の間で、バランスのよいパフォーマンスを出すことを目的に設計されている。

Affinityは、中バイパス比のツインシャフト、ツインファンのターボファンエンジンだ。GEの3Dプリンティング技術を取り入れることで重量とパフォーマンスの最適化を図り、超音速/亜音速域で優れたパフォーマンスを出すという。Affinityは、Aerionが開発している超音速ビジネスジェット「Aerion AS2」向けに最適化されている。

GEのビジネス・一般航空および統合サービス担当副社長、Brad Mottier氏は、「この50年、ビジネス機の客室は大きく快適になり航続距離も伸びたが、速度は10%も改善されていない。今度は速度の番だ」と、述べている。

Aerion AS2は8~12人乗りのビジネスジェットで、長距離巡航速度はマッハ1.4、陸上飛行時は衝撃を生じないマッハ0.95。注目すべきはマッハ1.2のBOOMLESS CRUISE速度で、超音速飛行で発生した衝撃波は地上に到達しない。これをもとにAerionは、現在は禁止されている米国上空の超音速飛行の認可を求める考えだ。Aerion AS2は、2023年の初飛行、2025年の商用運行開始を目指している。


 

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GE’s Affinity launches new era of efficient supersonic flight

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