- 2019-4-9
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- GSアライアンス, セルロースナノファイバー, 生分解性プラスチック
GSアライアンスは2019年4月8日、木粉、廃木材などを原料とした100%天然材料の生分解性プラスチックを開発したと発表した。
海洋のマイクロプラスチックなど、プラスチックごみが環境に与える影響が問題となっている。その解決策の1つとして、実用化の研究開発が進められているのが生分解性プラスチックだ。
今回GSアライアンスが開発したのは、竹粉や木粉、廃木材などの植物そのものを材料とした生分解性プラスチックだ。材料そのものはもちろん、その他すべての構成成分もすべて天然由来の生分解成分とすることに成功した。
GSアライアンスでは、生分解材料であるセルロースナノファイバーとプラスチックを複合化する技術を有しており、今回この技術を組み合わせることで、100%生分解性材料でありながら強度を向上させることにも成功した。
今後はサンプル出荷を進めるとともに、さらに機械的強度や耐熱性、寸法安定性などのプラスチックとしての機能向上を図るという。