トヨタ、2020年夏に都内でレベル4自動運転車の同乗試乗の機会を提供――実証実験を通じMaaSのコンセプトを提示

米国で人工知能や自動運転/ロボティクスなどの研究開発を行うToyota Research Institute(以下、TRI)は2019年10月24日、2020年7月から9月にかけて自動運転実験車「TRI-P4」を使用し、東京お台場地区で一般人向けの同乗試乗を行うと発表した。トヨタはこのP4実験車で、MaaS(mobility as a service)分野におけるSAE(Society of Automotive Engineers) Level4相当の自動運転デモンストレーションを実施する予定だ。

TRI-P4は、2019年にCESで発表した、最新のレクサスLSをベースとする自動運転実験車だ。この車両は、予防安全の考え方を発展させたトヨタ独自の「ガーディアン」と、「ショーファー」と称している一般的な自動運転、双方の研究開発に使用されている。

お台場は歩行者や車両が入り交じる交通状況、さまざまな道路インフラやガラス張りの背の高いビルなど交通環境が複雑で、その厳しい環境の下で自動運転技術の実力を示すことになる。同乗試乗については、事前登録者の中から参加者を決定する予定だといい、実験車には日本の交通法規のもと、同乗試乗中も万が一の事態に備えるためのセーフティドライバーが運転席に座る予定だという。

TRIはこれまで、米ミシガン州のオタワレイクにあるテストコースで、厳しいインフラの特徴や運転シナリオを再現し、P4実験車の自動運転技術テストを実施している。さらなるテストについては、お台場のほか、TRIの研究拠点であるミシガン州アナーバー、米カリフォルニア州ロスアルトスの周辺の公道でも実施している。

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