工作機械主軸用の高負荷容量/超高速アンギュラ玉軸受「ROBUSTDYNA」を開発 日本精工

日本精工(NSK)は2020年11月6日、荒加工から仕上げ加工までのワイドレンジ加工に対応可能な軸受「ROBUSTDYNA」を開発したと発表した。本製品の生産は2021年春からの開始を予定し、2024年までに年間売上30億円を目指すとしている。

近年、工作機械では、チタン、セラミック、複合材料などの難削材の増加を背景とした重切削化への対応やメンテナンスフリー化による長期安定稼働などの要求が高まっており、高負荷容量化による重切削と高速性の両立が課題となっている。

ROBUSTDYNAは、大径のボールを採用するなどの内部諸元の最適化により、従来品に比べ荷重負荷能力を15%高め、寿命(動定格荷重)を最大3倍に延ばした。これにより、重切削加工が可能になり、加工時間の短縮を達成している。

そして、構造内部の最適化により、従来品に比べ耐衝撃性能(静定格荷重)を30%高め、衝突時の軸受損傷リスクを低減した高い耐衝撃性を持つ。

耐熱/耐摩耗性に優れたSHX鋼を採用し、従来品同等の超高速性、dmN300万を実現。これにより、重切削化に加えて、高速回転が可能で、仕上げ加工にも対応した。

本製品は、重切削化による加工時間の短縮と高い耐衝撃性を兼ね備え、ワイドレンジ加工に対応し、長期安定稼働と生産性向上に貢献することが期待できる。航空部品/自動車部品向けマシニングセンタなどで、重切削加工やワイドレンジ加工を行う工作機械に最適だ。NSKは今後もROBUSTDYNAシリーズとして、製品ラインナップを拡充していくとしている。

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