熟練保全者のノウハウで絶縁抵抗試験を効率化する監視機器「K7GE-MG」発売――設備状態をリモート監視 オムロン

オムロンは2020年11月30日、熟練保全者の計測ノウハウを自動化した絶縁抵抗監視機器「K7GE-MG」を同年12月1日から発売すると発表した。

製造現場では、設備の老朽化および熟練保全者不足によって、設備の突発故障や停止が発生し、それが生産性へ悪影響を及ぼしている。

K7GE-MGは、設備に搭載されるサーボモーターなどの絶縁不良を自動検出する機器である。従来正確な絶縁抵抗の測定には、熟練したノウハウが必要で、しかも生産設備を停止して行う必要があった。しかし、同機器では熟練保全者が行う点検ノウハウを取り込み、再現性の高い安定した計測を自動で実施することができる。また従来の手動計測と比較してわずかな異常兆候でも把握でき、しかも計測工が削減する。通信機器を搭載しており、遠隔のオフィスなどからでもリモートで劣化傾向を監視することが可能だ。

その他にも測定対象への印加電圧がDC50Vで、手動測定時に使用されるメガーテスタの印加電圧(DC500V、DC1000V)よりも大幅に低く、設備への負担が少なくて済む。

K7GE-MGは、測定対象と接続するプローブユニットは最大8台まで増設できる。測定対象の数に合わせてプローブユニットを設置できるため、スペース効率が高く、無駄のない設置が可能である。

同社ではこれまで、同社の持つセンシング技術と異常検出アルゴリズムを組み合わせて、製造現場の停止ロスを抑えるために設備異常を監視する「状態監視機器」を提供してきた。今回発売のK7GE-MGは同シリーズの新製品となる。

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