ポイント
- 1位 コロナウイルス感染症の拡大(253票)
- 2位 リモートワーク・テレワークの普及(76票)
- 3位 アメリカ合衆国大統領選挙(36票)
- 4位 小惑星探査機『はやぶさ2』の帰還(28票)
- 5位 5G(第5世代移動通信システム)のサービス開始(19票)
- ガソリン車の廃止、電気自動車(EV)の普及、自動運転の開発、脱炭素社会の推進などにも注目が
調査概要
エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」は、20~59歳のエンジニア549人を対象に、「2020年の出来事」に関する記述式のアンケート調査を行いました。
2020年もいよいよ残すところあとわずか。今年はコロナ禍に大きく影響を受けた1年でした。外出が困難になったことにより在宅勤務の機会が増えたり、経済の停滞が製品やサービスへの需要を増減させたりと、エンジニアにとっても変化のあった1年だったのではないでしょうか。
今回の調査では2020年を振り返る年末企画として、エンジニアが選ぶ、「2020年を振り返って、特に気になった世の中の出来事」を紹介します。エンジニアの皆さんはどんな出来事に興味関心を持ったのでしょうか?
調査結果サマリー
【調査概要】
調査対象:20~50代のエンジニア549人
調査方法:記述式インターネット調査
質問1:2020年を振り返って、あなたがエンジニアとして特に気になった世の中の出来事を3つ教えてください
質問2:質問1で回答した項目について、それぞれあなたが気になった理由を教えてください
1位 コロナウイルス感染症の拡大(253票)
・エンジニア549人を対象に行ったアンケート調査の結果、2020年を振り返ってエンジニアとして特に気になった世の中の出来事の第1位は「コロナウイルス感染症の拡大」(253票)だった。
・「ワクチンをどういう仕組みで開発するのか(59歳男性電気・電子系)」「ワクチンを開発する技術の進歩は素晴らしい(58歳男性素材・化学系)」「ワクチン開発の進捗が気になる(46歳男性素材・化学系)」など、エンジニアならではのワクチン開発への関心の高さが伺える回答も。
・「コロナウイルス感染症の拡大」を選んだ理由として以下のような回答が集まった。
【主な理由】
・生活が変わったから(50歳・製造系エンジニア – 電気・電子系)
・不景気、受注が減ったから(28歳・IT系エンジニア)
・終わりが見えないから(53歳・素材・化学系エンジニア)
・世界規模で流行しているから(22歳・製造系エンジニア – 電気・電子系)
・今後の働き方に影響するため(26歳・IT系エンジニア)
・感染症への恐怖(59歳・製造系エンジニア – 電気・電子系)
2位 リモートワーク・テレワークの普及(76票)
・続いて第2位は「リモートワーク・テレワークの普及」で76票を獲得した。
・オフィス以外の場所でも業務ができたとする回答もある一方で、コミュニケーションやセキュリティ面など新たな課題をあげるエンジニアもみられた。
【主な理由】
・新しい勤務スタイルだから(44歳・製造系エンジニア – 電気・電子系)
・コロナ禍での新しい生活様式になる(38歳・生産技術・製造技術・品質管理関連職)
・コミュニケーションの取り方に変化が生まれた(49歳・製造系エンジニア – 機械系)
・意外に在宅でも仕事ができる(48歳・製造系エンジニア – 制御・ソフトウェア系)
・通勤時間が無くなった(51歳・IT系エンジニア)
・セキュリティ確保やリモート環境の整備に懸念がある(47歳・IT系エンジニア)
・直接会話出来ないのがやりにくい(57歳・生産技術・製造技術・品質管理関連職)
3位 アメリカ合衆国大統領選挙(36票)
・第3位は36票で「アメリカ合衆国大統領選挙」だった。
・勝敗の行方だけでなく、投票・集計システムなども関心が集まった。また、選挙結果の経済への影響を懸念するエンジニアが多く見られた。
【主な理由】
・今後の世界経済に大きく関わるから(24歳・生産技術・製造技術・品質管理関連職)
・日本の経済にも影響が大きいから(51歳・製造系エンジニア – 電気・電子系)
・日米関係への影響が気になる(47歳・製造系エンジニア – 機械系)
・公正な選挙だったのかどうか気になる(56歳・生産技術・製造技術・品質管理関連職)
・株価の変動に関わるから(42歳・素材・化学系エンジニア)
4位 小惑星探査機『はやぶさ2』の帰還(28票)
・「小惑星探査機『はやぶさ2』の帰還」が28票を獲得し、第4位となった。
・技術的な側面はもちろん、感動する、ワクワクするなど心を動かされたことが選んだ理由に多く見られた。
【主な理由】
・宇宙解明に一役買いそう(20歳・製造系エンジニア – 電気・電子系)
・世界に感動を与えるミッションが無事終了したので(44歳・製造系エンジニア – 電気・電子系)
・ワクワクする(46歳・素材・化学系エンジニア)
・日本の技術力の高さが証明されたようでうれしかったから。日本の技術の誇り(48歳・製造系エンジニア – 機械系)
・世界初だから(59歳・生産技術・製造技術・品質管理関連職)
5位 5G(第5世代移動通信システム)のサービス開始(19票)
・第5位は「5G(第5世代移動通信システム)のサービス開始」(19票)だった。
・12月に入り、携帯キャリア各社が新サービスを打ち出すなど、一般ユーザーにも関心の高い5Gサービス。寄せられた回答理由からは、エンジニアの5Gへの今後の期待が大きいことが分かった。
【主な理由】
・大容量のデータが瞬時に扱えるので世の中の仕組みが変わりそう(47歳・IT系エンジニア)
・通信サービスが快適になるから(42歳・IT系エンジニア)
・生活が大きく変わりそうだから(54歳・製造系エンジニア – 電気・電子系)
・通信サービスを利用した新ビジネスの台頭が脅威(53歳・製造系エンジニア – 機械系)
・高速、低遅延、同時多接続に期待している(59歳・製造系エンジニア – 電気・電子系)
ガソリン車の廃止、電気自動車(EV)の普及、自動運転の開発、脱炭素社会の推進などにも注目が
・6位以下のその他項目としては以下のような回答があった。
・ガソリン車の廃止、電気自動車(EV)の普及、自動運転の開発、脱炭素社会の推進など、自動車技術への注目が多く集まっている。
【その他の項目】
・DX
・IoTの拡大
・電気自動車(EV)の普及、開発加速
・次世代電池の開発成功
・自動運転の開発加速
・脱炭素社会の推進
・水素エネルギー
・人協働ロボット
・量子コンピュータ実用化の噂
・Mitsubishi SpaceJet(三菱スペースジェット:旧MRJ)の開発
・Raspberry Pi 8GB
【調査概要】
調査方法:ネットリサーチ
期間:2020年12月14日~17日
2020年12月17日~23日
対象:20~59歳のエンジニア549名
回答方式:記述式
質問1:2020年を振り返って、あなたがエンジニアとして特に気になった世の中の出来事を3つ教えてください
質問2:質問1で回答した項目について、それぞれあなたが気になった理由を教えてください