シチズン電子は2021年8月30日、混色性に優れ、小型かつ高輝度な上面発光マルチカラーLED「CL-V501」シリーズを開発したと発表した。2021年10月のサンプル出荷開始、2022年1月の量産出荷開始を予定している。
従来のマルチカラーLEDでは、RGBの3素子を同時に点灯させて発光する白色は混色性が悪く、白色として用いることが困難だった。RGBに白色LED(W)を追加したRGBWのLEDを用いる場合は、LEDパッケージが大型化することに加えて、コスト高や機器の回路設計の複雑化が課題となっていた。
同シリーズは、材料構成を見直したほか新工法を採用しており、デバイスレベルで指向性をコントロールすることで、高い混色性で自然な白色を発光できる。色割れを起こさないため、デザイン性も向上した。
また、パッケージサイズは1.6×1.4×0.45mmとなっており、同社従来品「CL-341」と比較して実装面積比で30%、発光面積比で50%小型化した。搭載機器における実装面積の省スペース化や消費電力の低減に寄与する。
ゲーム機器やパソコンのキーボード、家電、アミューズメント機器などのイルミネーションやインジケータ、ディスプレイ、車載アンビエントライト、カラー照明など幅広い用途が想定される。