ゼロカーボンエネルギーの研究をリードする卓越拠点となる組織を設立 オックスフォード大

オックスフォード大学発のゼロカーボンエネルギー研究所(Zero-carbon Energy Research Oxford:ZERO)が、分野の垣根を取り払い、世界トップの研究者と外部組織の英知を結集し、ゼロカーボンエネルギーをめぐる諸問題に取り組んでいる。

今後、半世紀にわたる地球規模の課題の1つに気候変動問題がある。気候温暖化の原因となる温室効果ガスの70%以上は、エネルギーの変換と使用に由来すると言われており、ゼロカーボンエネルギーシステムへの移行が期待されている。

ZEROでは、オックスフォード大学のエネルギーに関する大規模な研究設備や成果を基盤に、20以上の学部と200人以上の研究者が活動している。同大学がゼロカーボンエネルギーシステムへの移行に関する卓越した研究拠点となり、研究をけん引するリーダーシップを確立することを目指す。大学の戦略的研究基金から325万ポンド(約5億4500万円)の資金を獲得済みだ。

基本理念には新たなエネルギーシステムに関する技術の開発と採用が必須になることはもちろん、システムを普及させる制度/政策/社会システムの変革についての研究も盛り込まれている。

現在、ゼロカーボン研究の中心テーマとして掲げられているのは3つ。パッシブな冷却システムとヒートポンプ、電気と水素の相互変換に不可欠な燃料電池、世界のエネルギー需要削減の実現だ。

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Our research accelerates the transition to a zero-carbon energy system

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