中INMOTION、「世界最速」とうたう電動一輪車「V13 Challenger」を発表――22インチオフロードタイヤを搭載

中国に本社を置くINMOTIONは、2022年8月12日、同社の公式YouTubeチャンネルで「世界最速」とうたう電動一輪車(Electric Unicycle:EUC)の新製品「V13 Challenger」の詳細について発表した。

V13 Challengerは、126Vという高電圧で動作する22インチオフロードタイヤ装着のEUCだ。定格出力は4500Wで、最高出力は10000Wにも達する。

V13 Challengerは3024Whの大容量バッテリーパックを搭載し、ホイールリフト速度は最高で時速140kmを実現したという。ホイールリフト速度とは、空中に持ち上げて車輪に負荷がかかっていない状態での最高速度のことだ。実際に平地を走行する場合の最高速度よりは速いが、EUCを比較する際の指標として使える。

V13 Challengerではバッテリー搭載のスマートBMSが大幅にアップデートされた。バッテリーの老化を抑え寿命を延ばすセルバランシング技術を採用し、スマートBMSには専用の電圧計が実装され、電力残量をより正確に把握できるようになった。

また、バッテリーの安全性は常に設計の最優先事項だと同社CEOのBob Yan氏は述べている。バッテリーセルの固定用に強力なインナーブラケットを使用し、角の損傷を防ぐ保護シールドも追加。温度センサーと12種類の保護機構を搭載し、バッテリーパック全体をシーラントで覆うことで強度と耐水性を高めており、負荷の高い走行をしてもしっかり放熱するという。EUC市場で最も洗練された安全対策が施されたバッテリーだとYan氏は説明している。

V13 Challengerはホールセンサーを2つ備え、走行中に片方が故障してももう片方が引き継いで、走行時に電力が突然カットされるカットアウトを防ぐセンサーシステムを採用している。USB-AポートとUSB-Cポートも備え、スマートフォンなどの小型デバイスを充電することもできるようだ。

さらに、V13 Challengerはトラベル量90mmのサスペンションを備え、独立したエア式ショックとダンパーが左右両サイドに搭載されている。体重やライディングの好みに応じてダンパー圧やダンパー速度を調整でき、でこぼこした路面でも滑らかな走行が可能だという。サスペンションは取り外しできるので、2通りの乗り心地が楽しめるようだ。

記事執筆時点で、同社公式サイトにV13 Challengerの詳細はまだ掲載されていないが、予約を受け付けているEUC専門店Speedy Feetの製品ページによると、V13 Challengerのサイズは579×274×731 mm、重量は50kg、最大航続距離は200kmとなっている。

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