- 2022-5-2
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- Boeing, Dave Marinick, DEFIANT X, H-47, Honeywell, Honeywell Aerospace, HTS7500, Lockheed Martin Sikorsky, Ricky Freeman, Sikorsky UH-60 Black Hawk, T55, アメリカ陸軍, ターボシャフトエンジン, ヘリコプター, 将来型長距離攻撃機(FLRAA)
アメリカの多国籍企業Honeywellは、アメリカ陸軍の将来型長距離攻撃機(FLRAA)の有力候補である、Lockheed Martin SikorskyとBoeingが開発する軍用多目的ヘリコプター「DEFIANT X」に、最新鋭ターボシャフトエンジン「HTS7500」を提供すると発表した。
HTS7500は、Honeywellの軍用エンジン・ファミリーの中で、最新かつ技術的に最も進んだモデルだ。60年以上にわたって運用されているBoeingの軍用大型輸送機「H-47」に搭載されているHoneywellの「T55」ターボシャフトエンジン同様、過酷な環境下に耐え、兵士の安全を確保する信頼性の高い設計だという。
Honeywell Aerospaceのエンジン・パワーシステム事業プレジデントDave Marinick氏は、「HTS7500は、実績あるT55をベースにしているため、整備しやすさはそのままに、性能、信頼性、効率を大幅に引き上げたエンジンだ」と説明している。
HTS7500の出力は、7500軸馬力で、最新のT55-GA-714Aと比較しても42%向上しており、同クラスのエンジンの中でもっとも軽量だという。
また、Honeywell Aerospaceの防衛・宇宙事業プレジデントRicky Freeman氏は、「HTS7500は、Lockheed MartinとBoeingおよび陸軍からの要求条件をすべて満たしている」と述べている。
FLRAAは、1976年から運用している「Sikorsky UH-60 Black Hawk」を2030年に更新する目的で、2019年からアメリカ陸軍によって開始された実用ヘリコプター開発プログラムであり、HTS7500エンジンを搭載したDefiant Xは、Black Hawkの2倍の速度と航続距離を目標として開発が行われている。