DARPA、険しいオフロードも走破する無人自律戦闘車を開発中

アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)は2022年9月16日、自律的に走行する軍用オフロード車の開発プログラム「RACER(Robotic Autonomy in Complex Environments with Resiliency)」が第2回目の実験を行うと発表した。最終的には、斜面や障害物のあるオフロードでも有人車両と同程度の速度で走る、無人の自律戦闘車両を目指す。

プロジェクトでは、DARPAが提供するロボットシステム向けに、カーネギーメロン大学、NASAジェット推進研究所、ワシントン大学がそれぞれ、自律アルゴリズムを備えたソフトウェアスタックを開発している。

開発したソフトウェアを搭載したロボット車両は、2022年3月~4月にカリフォルニア州フォートアーウィンで初めてテストされた。現地は岩や低木、溝が多く、高速で障害物を識別し、分類し、回避できるかが大きな課題だった。車両は40回以上にわたり、時速20マイル(約32km)弱のスピードで約2マイル(約3.2km)の距離を自律走行した。

DARPAのRACERプロジェクトマネージャであるStuart Young氏は、RACER車両をワールドクラスのセンシングと演算能力を備えた高性能の全地形車と評すると同時に、「プラットフォームがより複雑なオフロード地形に対応するため、チームの関心はソフトウェアソリューションにある」と語る。

カリフォルニア州キャンプロバーツで2022年9月15日~27日に予定している第2回目の実験では、前回より険しい下り坂や滑りやすい地面の走行などを計画している。

関連リンク

RACER’s Off-Road Autonomous Vehicles Teams Expand to a Second Course Location

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る