- 2023-3-17
- 製品ニュース, 電気・電子系
- SCREEN, グリーン水素製造用水電解装置, コストセルスタック, ロールtoロール方式, 東京ガス, 水電解用CCM, 水電解用触媒層付き電解質膜
東京ガスは2023年3月15日、SCREENホールディングス（SCREEN）と共同で、水電解用触媒層付き電解質膜（以下、水電解用CCM）について、電極面積800cm2超サイズの高速量産化技術を発表した。水電解用CCMは、PEM水電解用セルスタックの性能、コスト、耐久性能を左右する重要構成部品となる。
両社は、SCREENの「ロールtoロール方式」を活用したグリーン水素製造用水電解装置の中核部品である低コストセルスタックの高速生産技術開発に取り組んできた。
しかし、新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）の支援で開発された、燃料電池用CCM製造向け触媒塗工技術を水電解用CCMに転用するにあたって、クラックや触媒の凝集等が電極に生じることが大きな課題となっていた。
今回、水電解用に製造プロセスと触媒インク配合を最適化することで課題を解決し、電極面積800cm2超サイズの水電解用CCMを製作。所定の電解性能を達成し、量産化技術を確立した。
両社は今後、水電解システムメーカーの需要帯である5000cm2サイズの水電解用CCMの量産設備を構築し、2025年度の量産開始を目指す。
