日立造船は2017年5月9日、韓国のSTX重工から舶用高圧SCR(Selective-Catalytic-Reduction)システム2基を受注したと発表した。
舶用SCRは、運行中の舶用エンジンから排出されるNOxを触媒を用いて削減する装置だ。同社では、ターボチャージャー上流に設置する高圧SCRシステムと下流に設置する低圧SCRシステムの製造に対応している。
今回受注したのは国際的なNOx3次規制に対応する排ガス除去装置だ。搭載船はシンガポール海運企業が船主のアフラマックスタンカー2隻で、韓国の韓進重工業が保有するフィリピンのスービック工場で造船される。
2基の舶用高圧SCRシステムは2017年10月と11月にそれぞれ納品される予定だ。
同社では2017年2月に中国の舶用エンジンメーカーから舶用エンジンを受注した実績はあるが、韓国の船用エンジンメーカーからは初めての受注となる。