ハリケーン調査ドローン、無人水上艇による最大風速測定で世界新記録を樹立

アメリカのSaildroneとNOAA(アメリカ海洋大気庁)は2023年9月12日、無人水上艇(USV)による最大風速測定で、世界新記録を樹立したと発表した。

同社の「Saildrone Explorer SD 1045」は、2021年にカテゴリー4のハリケーン「Sam」のアイウォール(目の壁雲)を通過した際に、時速109.83ノット(時速約203km)の風速を測定した。それが「USVによって記録された最大風速」として、2024年版ギネスブックに初掲載される。

SD 1045は全長7mで、通常は飛行機に似た高さ5mの翼帆を備えている。今回のNOAA大西洋ハリケーン・ミッションのような気象観測には、熱帯低気圧内の過酷な環境に耐えられるように特別設計された、より短く頑丈なハリケーン用翼帆で艤装される。

巨大な波と時速160マイル(約257km)を超える風と戦いながら、SD 1045は無傷で生還しただけでなく、海洋と大気の物理的相互作用に関する重要なデータを収集し、ハリケーンの激化について新たな洞察を明らかにした。またSD 1045は、大西洋を横断する大型ハリケーン内で24時間滞在し、そのビデオ映像を配信したことで世界中で大きく報じられた。

関連情報

Saildrone and NOAA Secure Guinness Record for Measuring Hurricane Winds – Sep 12, 2023

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