スタートアップの仏Beyond Aero、水素ベースの推進機構をもつジェット機を発表

TechCrunch/YouTube

スタートアップ企業の仏Beyond Aeroは、2023年9月に開催されたスタートアップのイベント「TechCrunch Disrupt 2023」のピッチコンテスト「Startup Battlefield」で、水素ベースの推進システムを搭載したビジネスジェット機を発表した。

同機の推進機構の特徴は、水素タンクとバッテリーをシームレスに接続した構造で、プロペラに動力を供給する形態のハイブリッド推進システムだ。現在、出力85kWの水素ベースの推進システムのデモを実施中で、試験飛行の準備も進んでいる。

同社のWebサイトでは、このビジネスジェット機のスペックを紹介している。乗員は最大8人、航続距離は800海里(約1482km)、速度は310ノット(時速約575 km)、最大認定高度3万フィート(9144m)だ。

動力性能は、水素と燃料電池で構成するハイブリッドパワートレインによって、最大1.3MWの軸出力が得られる。

航空機としての認証は、EUの「EASA CS23」、アメリカの「FAA FAR23」にそれぞれ準拠している。同社は、水素による推進機構をもつ初の電動航空機としてビジネス機を製作するとともに、認証を取得し、利益を出すことでこの業界をリードしていくと説明している。

関連情報

Beyond Aero – Hydrogen Aircraft

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