JSOLは2016年11月18日、EVやHEVなどのモータードライブの開発に有用なモデルベース開発(MBD)を米MathWorksと共同で推進すると発表した。
JSOLは、EVやHEVの駆動用モーターの設計開発に向けた電磁界シミュレーター「JMAG」の提供企業。一方、MathWorksは自動車制御システムのシミュレーションツール「MATLAB/Simulink」の提供企業だ。両社は共同でコンカレント性の高い高精度モーターモデルを開発し、MBDを強く支援していくという。
具体的には、JMAGによって精度の高いプラントモデルを生成し、それを「Simulink」のモデルに組み込むことで、信頼性とコンカレント性の高いMBDを実現する。これにより、自動車のECU開発の設計品質と生産性を向上させるとしている。
IAV GmbHのバーン・セブルスキー氏は、「次世代のモーター駆動システムの開発は、ドライブシステム全体の動作を正確に理解する必要があるため、モーター設計と制御システムを統合したシミュレーション技術が欠かせません。今回のJMAGとMathWorksのコラボレーションにより、高精度なFEM モータプラントモデルをSimulinkの高速な制御シミュレーションに融合した高度なシステム設計が実現されることと期待しています」とコメントを寄せている。