- 2023-10-18
- ニュース, 機械系, 製品ニュース
- NTN, ヘリングボーン型動圧溝, マイクロファンモーター, 動圧ベアファイト, 油膜形成率, 流体動圧軸受, 焼結含油軸受
NTNは2023年10月16日、内径0.6mmの流体動圧軸受「動圧ベアファイト」を開発したと発表した。同社発表によると、流体動圧軸受としては世界最小サイズだという。
同開発品では、焼結含油軸受に設けたヘリングボーン型動圧溝の設計を最適化。また、プレス成形条件も改善しており、従来の1.5mm(冒頭の画像右)から0.6mm(冒頭の画像左)へと内径を半分以下に抑えた。
さらに、回転時に油膜形成率100%を保つことが可能。安定して非接触で回転するため、静粛性に優れる。
耐久性にも優れ、同社発表によると、雰囲気温度40℃で回転させた場合で、寿命を焼結含油軸受の約1.7倍延長できるという(実際の運転条件により変動)。
スマートフォンやウェアラブルデバイス、モバイルWi-Fiルータといった小型モバイル機器向けのマイクロファンモータでの用途に適する。また、同社は、車載装置や医療機器、一般家電といった分野での採用も目指す。