- 2022-7-27
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- AI, Eurosatory2022, NGVA(NATO Generic Vehicle Architecture), Panther KF51, RCWS(Remote Controlled Weapon Station), Rheinmetall, Rheinmetall TAPS(Top Attack Protection System), オートローダー, デジタル・アーキテクチャ, プリショット検出機能, 主力戦車
ドイツのRheinmetallが、従来技術にとらわれない新しいコンセプトの主力戦車「Panther KF51」をEurosatory2022にて発表した。
Panther KF51は、130mmの主砲を装備し、砲弾のオートローダー機能による素早い発射速度と、従来の120mm砲と比較して、50%長い射程距離を可能としている。複数のRCWS(Remote Controlled Weapon Station)統合オプションにより、近接戦闘やドローン防衛にも柔軟に対応可能だ。
デジタル・アーキテクチャによる、アクティブ、リアクティブ、パッシブな保護技術により、乗組員の安全を確保する。また、プリショット検出機能を備えており、先制攻撃も可能で、上空からの脅威に対して、Rheinmetall TAPS(Top Attack Protection System)によって防御可能だと同社は説明している。
すべての武器は、完全にデジタル化されたアーキテクチャを通じて照準器と射撃管制コンピューターと接続されており、シームレスな迎撃や将来のAIによる意思決定支援を可能にしているという。
乗組員は3名を想定して設計されており、兵士の数が減少する将来の部隊構造をサポートするとともに、戦闘重量は59t、航続距離は500kmと、従来のシステムよりはるかに優れた機動性を提供できると付け加えている。
デジタル化されたNGVA(NATO Generic Vehicle Architecture)により、プラットフォーム内とクロスプラットフォームの両方で、センサーとエフェクターのシームレスな統合が可能で、センサーと武器制御の割り当ては、乗組員間で即座に受け渡しができる。将来的には無人砲塔や遠隔操作のPantherへのアップグレードが計画されている。