Raytheonの中距離ミサイル迎撃システム「GhostEye MR」の試験に成功

防衛事業をもつ米RTXは、2024年1月10日、傘下の米Raytheonが開発したミサイル迎撃用のレーダーシステム「GhostEye MR」の試験に成功したと発表した。同試験は、アメリカ空軍、ノルウェーの軍需企業Kongsberg Defence & Aerospaceとの演習で実施した。

GhostEye MRは、レーダーの性能では中距離センサーに分類され、敵航空機、無人航空機システム、巡航ミサイルといった脅威に対処する。実戦配備先として、国家先進地対空ミサイルシステム(NASAMS : National Advanced Surface to Air Missile System)に搭載し、戦闘能力を増強する予定だ。

演習を通して同システムは、NASAMSの防空コンソールおよび、戦域指揮統制センター(BC3 : Battlespace Command and Control Center)への統合に成功した。アメリカ空軍の基地防空ソリューションの構成では、3種のコンポーネントすべてが、演習中に必要な情報やデータを共有する動作を確認した。

GhostEye MRは、指揮管制システムに対して広範な航空写真を提供することで、標的が脅威かどうかを確認し、必要な対処方法の判断を支援する。さらに同システムは、模擬交戦をサポートする機能があり、NASAMSと連携して標的を撃破することにも成功した。

今回の演習における試験の成功についてRaytheonは、GhostEye MRの能力を世界各国の空軍基地に展開するための重要な一歩となったと説明した。

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RTX Raytheon’s GhostEye® MR proves operational readiness during U.S. Air Force exercise

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