海外輸出に対応した透明ポリイミドフィルム素材の本格供給を開始 アイ. エス. テイ

アイ. エス. テイは2024年2月29日、独自開発した透明ポリイミドフィルム素材「TORMED(トーメッド)」の本格供給を国内外に向けて開始した。透明LEDディスプレイ、透明フレキシブルプリント基板(FPC)、フレキシブル太陽電池などに向けて展開する。

ポリイミド樹脂フィルムは、高耐熱性、耐溶剤性、強度を兼ね備えた素材で、電子部品や半導体などに広く使用されている。同社は、ポリイミド樹脂が有する機能性に着目し、透明なポリイミドフィルムを開発した。

可視光透過率は88%以上で、300℃を超えるガラス転移温度と熱安定性に優れる。リフロー耐熱性があり、チップ実装に対応する。また、耐屈曲性が高く、破損しにくい特性のほか、酸やアルカリ、各種溶剤への耐性を有する。

透明性の比較

TORMEDは、海外輸出に対応する素材であることに加え、連続ロールフィルムに成型する装置まで開発している。また、PETフィルムに比べ、耐熱性を備えており、ペロブスカイト太陽電池をはじめとした宇宙産業分野の素材としても検証が開始されている。

主な活用例

関連情報

ISTが透明ポリイミド連続ロールフィルムの成型を実現し、新素材「TORMED®(トーメッド)」の本格供給を開始 | 株式会社I.S.Tのプレスリリース

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