英キングストン大学、世界最古のマイクロコンピューター「Q1」を展示――不用品回収会社が発見

特別展で展示された 60 台以上のコンピュータのうちの 1 台、Commodore 64。

英キングストン大学は2024年2月14日から17日、コンピューティングの黎明期を紹介する特別展「Creating the Everything Device」で、世界初のマイクロコンピューター「Q1」を展示した。

今回公開されたのは、Atari、Sinclair ZX81、ZX Spectrum、Sinclair QL、BBC Micro、Acorn Electron、Amstrad、Commodore、Dragon 32などの第1世代を含む60台以上のコンピューターとゲーム機だ。1970年代から1990年代のもので、現在の最新技術の前身となる。

中でも注目は、「Q1 Lite」と「Q1 Microlite」という2台のQ1。Q1は最初のマイクロコンピューターと考えられており、1972年12月に米Q1 Corporationによって初めて商業的に製造された。イギリスには数台しか輸入されなかったため、展示されている2台はイギリスに現存する唯一のモデルだと考えられている。

今回、展示物の一部は稼動しており、来場者は当時のクラシックなコンピューターゲームをプレイできた。これらのゲームの多くは、ActivisionやRareなど、のちに今日のゲーム業界の有力メーカーとなった企業のものだ。また、来場者はコーディングに挑戦したり、当時の生産性ソフトウェアを使用したりすることもできた。

今回展示された、Q1を含む歴史的なコンピューターのいくつかは、不用品回収会社のJust Clearが家庭や企業から毎年何千台ものコンピューターを回収する中で見つかった。

関連情報

World’s first microcomputer goes on display alongside range of other vintage computers in public exhibition at Kingston University

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