Mobileye、先進運転を支援するシステムオンチップ製品「EyeQ6 Lite」を発売

イスラエルのMobileyeは、2024年4月17日、自動車用のシステムオンチップ製品「EyeQ6 Lite(EyeQ6L)」の出荷開始を発表した。EyeQ6Lは、自動車の先進運転支援システムであるADAS(Advanced Driver-Assistance Systems)ソリューションの構築を支える技術だ。

EyeQ6Lは、同社の25年にわたる研究成果として、自動車業界全体で、自動前方衝突警告と緊急ブレーキの普及が進展するとアピールしている。現在までに、Mobileyeの技術を搭載した車両の台数は、世界で1億7千万台以上に達しているという。

EyeQ6Lの機能構成は、2つのCPUコアと5つの高演算密度アクセラレータをもつ。演算性能は、旧型のEyeQ4Mと比較して約4.5倍だ。物理的な占有スペースは従来機のおよそ半分で、消費電力は同レベルを維持し、車載用として重要なコンポーネントを備える。

撮像機能では、8メガピクセルのカメラを持ち、横方向の視野角はEyeQ4Mのカメラより20度広い120度を確保した。また、乾燥、降雨、降雪時など、多様な路面の状態に応じて緊急停止距離を調整する。

EyeQ6Lは、レーンキープアシストや自動車線変更の機能も改善された。走行中の車線の中央だけでなく、進行方向の左右に隣接する2車線も検出する。自動クルーズコントロール機能は、道路のカーブに応じて減速させることで、乗員の快適性を向上させた。

同社は、EyeQ6LをEyeQ6ファミリーの最初の製品と位置づけ、今後数年間で4600万台の車両に搭載する予定だ。これに続き、より高度なシステムオンチップである「EyeQ6 High」を2025年初頭に発売することを発表している。

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