米Lyten、リチウム硫黄電池の評価用サンプルを大手自動車メーカーに出荷

リチウム硫黄電池を開発する米Lytenは2024年5月8日、リチウム硫黄電池の評価用サンプルを、多国籍自動車メーカーであるStellantisなどに出荷したと発表した。

評価用サンプルは容量6.5Ah(3時間率容量)のパウチセルで、自動車メーカーだけでなくアメリカの大手家電メーカーにも出荷されており、米国防総省にも納入される予定だ。

Lytenは2024年4~6月期および7~9月期に、20社を超える潜在顧客へのサンプル提供を目標としている。また同年中に、航空宇宙および防衛の顧客に向けて商用セルの納入も目指すという。パウチセルのほかに円筒形セルも製造しており、円筒形セルの評価用サンプルも提供する予定だ。

リチウム硫黄電池は、三元系リチウムイオン電池の2倍のエネルギー密度というポテンシャルと、材料と製造コストがリン酸鉄リチウムイオン電池並みの低コストという特徴がある。

Lytenはこれまでに、StellantisやFedEx、Honeywell、Walbridge、Prime Movers Labからの投資を含め、4億1000万ドル(約637億6000万円)を超える資金を調達している。Stellantis の1ブランドであるChryslerは、2024年2月に発表した次世代EV「ハルシオンコンセプト」にLytenのリチウム硫黄電池を搭載している。

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PRESS RELEASE: Lyten Ships Lithium-Sulfur Battery A-Samples for Automotive, Consumer Electronics, and Military Customer Evaluation – Battery Lithium-Sulfur | Electric Vehicles | Lyten 3D Graphene™ Supermaterials

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