- 2024-9-18
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- AI for Manufacturing, AI for Safety, EV, GB38031-2020, SES AI, UAM(Urban Air Mobility), UN38.3安全認証, リチウム金属セル, リチウム金属電池, 不正使用試験, 中国, 使用中試験, 電気自動車トラクションバッテリー安全規格
リチウム金属電池を開発/製造する米SES AIは2024年8月12日、同社の車載用100Ahのリチウム金属セルが、中国の電気自動車用動力蓄電池安全要求「GB38031-2020」の安全試験に、業界で初めて合格したと発表した。
GB38031-2020は世界最大のEV市場である中国において必須の国家規格だ。同規格は、電気自動車部門向けに特別に策定され、過充電、過放電、外部短絡、加熱、温度サイクル、破砕などの厳しい試験を網羅している。
今回のGB38031-2020への準拠は、同社にとって2023年の「UN38.3安全認証」の取得に続く成果だ。これは、同社の100Ahリチウム金属セルが、厳しい試験条件下で安全性とリスクを効果的に管理できる能力を示すものだと同社は説明している。
また、EVや将来のアーバンエアモビリティ(UAM)の安全性試験としては、過酷環境試験と使用中試験の2種類がある。今回のリチウム金属セルのような高エネルギー密度セルが、GB38031-2020の厳格な安全試験に合格した例は、業界初だ。
使用中の安全性は、同社の「AI for Safety」が事故をほぼ100%予測/防止できる。さらに、過酷環境での使用に対するGB38031-2020と、使用中に対する「AI for Manufacturing」を組み合わせることで、同社はEVとUAM用のリチウム金属セルの商業化に向けた重要な一歩を踏み出すという。