フェラーリ、新しいV8エンジンを搭載した「Ferrari 488 Pista」を発表

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フェラーリは2018年3月7日、新しいV8エンジンを搭載したスペシャルシリーズ・スポーツカーの最新バージョン「Ferrari 488 Pista」を発表した。モデル名「Pista」はイタリア語でサーキットを意味し、488 Challengeと488 GTEが各国のサーキットで培った技術が投入されている。

搭載されたV8-90°ツインターボエンジンは、2016年と2017年にインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーに輝いたV8エンジンをベースに開発したものだ。出力は8000rpmで720cvと、488 GTBと比べて50cv、先代モデルの458 Specialeと比べ115cv向上。比出力は185cvを達成している。またトルクは最大770Nmに達し、488 GTBより10Nm以上増大している。

このエンジンの開発にあたっては多くの最新技術がテストされ、488 GTBとは異なる新設計のコンポーネントが全体の50%以上を占めている。ターボインテークをボディサイドからリアスポイラー部分に移してプレナムに直結させたエアインテーク・レイアウトが採用され、流体動力学的な負荷損失を軽減して出力向上につなげている。

このインテークの移設により、大型のインタークーラーを設置するためのスペースも確保できた。488 Challengeをベースとする冷却レイアウトと、後方に傾斜させたインバーテッドレーキ(逆傾斜)ラジエターにより、排熱気流をインタークーラー・インテークから離れたボディ側面下へ排気し、サーキットなどで前の車輌の背後に着いて走行するような条件下でも出力を維持できる。

さらに、特製バルブとスプリングを新設計のカムプロファイルと組み合わせてレーシングカーに匹敵する特性を発揮。ピストンとシリンダーヘッドも強化され、DLCコーティングを施したピストンピンの導入等により内部摩擦の低減も図られている。軽量コンポーネントの採用により、エンジン重量は488 GTBのエンジン比で18kg軽量化されている。エグゾーストマニホールドは超合金インコネル製。またチタン製コンロッドの導入などで回転部品を軽量化し、慣性を17%軽減した。

488 Pistaの重量は、カーボンファイバーをはじめ超軽量素材を幅広く採用するなど、様々な軽量化手法の採用により、488 GTBよりも90kg軽量となっている。また100-0km/hの制動距離は488 GTB比で1m短縮されている。

加えて488 Pistaでは、徹底したエアロダイナミクスの研究が性能改善に貢献。488 GTBのエアロダイナミクス特性をさらに20%改善した。これによりプレナムに送り込まれる吸気温度を488 GTBよりも約15℃低下させ、パワーの向上につなげている。エアロダイナミクスを犠牲にすることなくパワートレインを冷却することを目標に開発が進められ、大型化する必要があったインタークーラーの放射面積の拡大を7%に抑えた。

効率的なダウンフォースの獲得のため、フロント全体、特にバンパーとボンネットは完全に設計し直された。フロントバンパーのインテークから送られたエアを、較正セクションを持つエアロダイナミックダクトを経由してボンネットのベントから排出する「Sダクト」の初採用などにより、ドラッグの増大を488 GTBと比べ2%に抑えながら、総ダウンフォース量を18%増大させている。

全長4605mm、全幅1975mm、全高1206mm、乾燥重量は1280kgとなっている。

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