ポイント
- 組み込み系エンジニアの84.2%が自分の子どもにプログラミング教育を「現在受けさせている」「今後受けさせたい」と回答
- 子どもへのプログラミング教育は「オンライン教材」が最多の54.7%、次点は「親(自分)が教えている」で39.0%
- 「Scratchを知っている」組み込み系エンジニアは55.9%
- 子どもにプログラミング教育を行っている家庭、お金をかけているのは86.2%
調査概要
エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」は、20~50代の組み込み系システムの開発に携わっているエンジニア360人を対象に、「子どものプログラミング教育」に関するアンケート調査を行いました。
2020年より全国の小学校でプログラミング教育が必修化されました。また今後、中学校、高校でも必修化が予定されています。
子どもへのプログラミング教育に注目が集まる中、将来を考えて早期から子どもにプログラミング教育を受けさせている家庭が増えているようです。プログラミングスクールやワークショップ、無料で利用できる子ども向けプログラミング言語など、近ごろでは子ども向けの学習ツールも豊富です。
日常的に業務でプログラミングを行っている組み込み系エンジニアは、自分自身の子どもへのプログラミング教育についてどのように考えているのでしょうか。子どもにプログラミング教育を受けさせたいと思うかどうか聞きました。
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調査結果サマリー
組み込み系エンジニアの84.2%が自分の子どもにプログラミング教育を「現在受けさせている」「今後受けさせたい」と回答
・組み込み系エンジニア360人を対象に行ったアンケート調査の結果、自分の子どもに現在「プログラミング教育を受けさせている」、今後、または将来子どもを持った場合に「受けさせたいと考えている」と回答した人は84.2%だった。
・現在プログラミング教育を受けさせている」と回答した人は16.1%。
・「どちらかと言えば受けさせたくない」(1.1%)、「受けさせたくはない」(1.4%)と回答した人はあわせて2.5%だった。
・年代別に集計した結果、20代エンジニアの89.2%が自分の子どもに「プログラミング教育を受けさせている・今後受けさせたい」と回答。各年代で最多だった。
子どもへのプログラミング教育は「オンライン教材」が最多の54.7%、次点は「親(自分)が教えている」で39.0%
・現在子どもがいるエンジニア283人のうち、既に子どもにプログラミング教育を行っていると回答した人は56.2%だった。
・「プログラミング教育を行っている」と回答した159人のうち、半数以上が「オンラインの教材を使っている」(54.7%)と回答。
・次点は「親(自分)が教えている」(39.0%)、「書籍を使っている」(37.1%)となった。
「Scratchを知っている」組み込み系エンジニアの55.9%
・8~16歳のユーザーを対象に開発された教育用プログラミング言語「Scratch」について知っているか聞いた結果、組み込み系エンジニアの55.9%が「知っている」と回答。
・うち、29.2%が「知っていて触ったことがある」と答えた。
子どもにプログラミング教育を行っている家庭、お金をかけているのは86.2%
・「プログラミング教育を行っている」と回答した159人にプログラミング教育にかけている月額費用を聞いたところ、毎月1円以上お金をかけていると回答した人は86.2%だった。
・「~5千円」と回答した人が最も多く29.6%だった。続いて「~1万円」が28.3%、「~1万5千円」が14.5%となっている。
・「0円」と回答した人は13.8%だった。
【調査概要】
調査方法:ネットリサーチ
期間:2020年9月15日~22日
対象:20~50代の組み込み系エンジニア360名