3Dプリンター製電気自動車、2019年春ごろに量産へ――価格は約100万円、重量わずか450kg

イタリアの電気自動車メーカーX Electrical Vehicle(XEV)と3Dプリンター向け素材を提供するPolymakerは2018年3月、3Dプリンター製の電気自動車「LSEV」の量産を中国において2019年4~6月期から開始すると発表した。3Dプリンターを使って量産する電気自動車としては、世界初になるという。

LSEVはシャーシ、シート、ガラス部分を除き、Polymakerが製造するポリアミド(ナイロン)で造られる。South China Morning Postが報じるところによると、最大速度は時速70kmで、1回の充電で150kmの走行が可能だ。希望販売価格は6万元(約103万円)になるという。

自動車に使用するプラスチック製部品は2000点以上になると言うが、LSEVは主に3Dプリンターを使って製造することで57点にまで削減。一般的な自動車では同程度のサイズで重量が1000~1200kgになるが、LSEVはわずか450kgだ。

さらに生産ラインの構築に必要なコストも、70%以上削減できる。従来の自動車では3~5年をかけて新モデルを研究開発するが、LSEVなら3~12カ月で新デザインを完成できるという。

XEVはすでに、ヨーロッパで7000台分の受注を受けている。そのうち5000台を発注したのはイタリアの郵便会社Poste Italianeだ。

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