8輪駆動の自律走行型武装車両「ATLAS」を発表 豪BAE Systems Australia

防衛装備を開発する豪BAE Systems Australiaは、2024年9月11日、無人地上車両「ATLAS(Autonomous Tactical Light Armour System)」を発表した。ATLASは、兵士を危険から遠ざけつつ、新たな戦術面の選択肢を提供する車両だ。

近未来の戦場は、自律型、半自律型、乗員と機械が混在するチームなどの形態があり、これにより、兵士は危険な作業から解放されると予測されている。ATLASは、そのような状況に対応すべく開発された。

ATLASの構造は、モジュール構造を持つ8×8(8輪駆動)の無人型地上車両だ。同社の自律制御技術と装甲車両の知識を活用し、パートナー企業の協力を得て製造した。ミッションの設定やアップグレードパスを用意することで、将来の技術や脅威に対応する。

走行性能は、オンロードおよびオフロードで高度な自律走行の性能を発揮し、歩兵戦闘車両や主力戦車などの有人車両を低コストで支援する。中核となる自律システムは、車両を操縦し、障害物を回避し、経路計画を立案し、戦術的決定を下す能力がある。

ATLASの兵装は、軽量で低コストな中口径砲塔システム「VANTAGE Automated Turret System(ATS)」を装備する。この砲塔は、無人車両で使用する自動化機能で、人間が介在する制御である「human in-the-loop」照準システムを採用した設計がポイントだ。

ATLASは、汎用的な輸送手段が利用しやすい設計で、国際標準であるISO規格の20フィート(約6m)コンテナ、または20フィートISOフラットラックに収まる構造だ。

関連情報

BAE Systems unveils next generation uncrewed ground vehicle | BAE Systems

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