自然界のように太陽光を利用する――立体折り紙構造を備えた太陽光蒸気発生器

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太陽光エネルギーを使って海水から真水を作る太陽光蒸気発生技術は、地球規模の水不足とエネルギー不足という課題に応える、環境に優しくエネルギー効率の高い技術として有望なものといえる。

海水淡水化プラントを多数保有するサウジアラビアのアブドラ国王科学技術大学(KAUST)では、日本の折り紙技術を利用して、太陽光を利用した蒸発式海水淡水化のエネルギー効率を上げる研究が行われている。

ACS Applied Materials & Interfaces に掲載された論文によれば、KAUSTは折り紙技術のひとつ「ミウラ折り」をベースにした立体構造を持つ太陽光蒸気発生器を作成。周期的な凸凹構造を持つことで、凸部は自然界の山のように効率良く太陽エネルギーを捕らえ、凹部は谷間のように放射と対流による熱損失を回収し、1日の太陽光で100%に近いエネルギー効率を得ることに成功したという。また、立体折り紙によるこの装置は、かなりの回数の折り畳み/展開に耐え、蒸気発生性能を維持するという。

立体折り紙構造のユニークな特徴は、展開が容易で効率の高い太陽光蒸気発生器の開発に貢献するものと期待されている。

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