ドイツ海軍、レーザー兵器の導入試験を進める

ドイツの防衛関連企業Rheinmetallは2023年9月22日、ドイツのフリゲート艦「SACHSEN」に搭載したレーザー兵器実証機(LWD:laser weapon demonstrator)の海上試験が完了したと発表した。

RheinmetallとMBDA Deutschlandからなる高エネルギーレーザー海軍実証機の作業委員会(ARGE)が、連邦軍装備情報技術運用庁(BAAINBw)が計画および組織した試験中の支援や開発、建設を担当した。

LWDはSACHSEN上で100回以上の発射試験を実施し、レーザーが海洋環境で目標を攻撃できることを証明。ほぼ1年にわたる試験を経てBAAINBwと防衛産業は、高エネルギーレーザーエフェクターの性能や、運用や開発の可能性に関する貴重な知見を得た。銃ベースのシステムと誘導ミサイルを補完する、運用可能なレーザー兵器システムは、特にドローン群やスピードボート、場合によっては至近距離からのミサイルによる脅威に対抗するのに適している。

LWDは詳細な検査後、ドイツ連邦軍テクニカルセンター91に移送される予定だ。試験結果とその後の分析は、運用可能なレーザー兵器システムの開発におけるリスクを最小限に抑えるために使用される。将来的には迫撃砲や砲弾だけでなく、超音速ミサイルやロケット弾も破壊できるよう性能向上する可能性もある。

関連情報

Bundeswehr successfully concludes laser weapon trials at sea | Rheinmetall

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