乗員44人で航続距離1000kmのeVTOL機「LA-44 SkyBus」、インド企業から初受注

航空機メーカーの英Lyte Aviationは、ターボプロップと燃料電池の組み合わせによるハイブリッド動力を持つeVTOL(電動垂直離着陸機)、「LA-44 SkyBus」を開発している。同社は、2023年11月1日、インド企業からの受注を発表した。

LA-44 SkyBusの構造は、胴体がビジネスジェット機のようなデザインで、前後に主翼をもつ「タンデム翼」が特徴だ。動力は、ターボプロップエンジンを胴体側に、翼端には水素燃料電池の電気モーターを、それぞれ前後の翼に搭載する。

同機は、垂直離着陸と水平飛行に対応するため、両主翼が可動する。搭乗人数は、パイロット2名とクルー2名を含む44人。貨物重量は4.5トンだ。航続距離は1000km、最高速度が時速300kmで、燃料効率がヘリコプターと比較して5倍高い。

またLyte Aviationは、同機をベースにした貨物専用機「LA-44C SkyTruck」もラインアップする。同機は、1000km程度の遠隔地、沖合や海岸線、インフラ整備が行きわたっていない地域への貨物輸送もカバーする計画だ。

同社のインスタグラムでは、インドにおけるUAM(Urban Air Mobility)市場の開拓を目指す企業Vmanから10機、4億ユーロ(約627億円)相当の予約を受注したとのコメントを投稿している。

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LA-44 –
lyteaviation(Instagram)

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