日本初、「トリプロペラント方式」の燃焼試験に成功――水素・メタン・酸素の3種類の推進剤を使用 将来宇宙輸送システム

将来宇宙輸送システムは2023年12月25日、水素・メタン・酸素の3種類の推進剤を用いた「トリプロペラント方式」の燃焼試験に成功したと発表した。同社によると国内初となる。

同社は、完全再使用型の単段式宇宙往還機(SSTO)を実現するための機体軽量化の方法の1つとして、トリプロペラント方式の実現を目指している。同方式では、大気圏内の推力をメタン燃料でカバーし、密度が小さく比推力の高い水素燃料の使用を大気圏外に集中させることで、水素タンクをサイズダウン。機体を軽量化させる。

今回の試験は2023年12月19日~20日、北海道スペースポート(HOSPO)にて実施。水素・メタン・酸素によるトリプロペラント方式での燃焼(モード1)から、水素・酸素による(モード2)燃焼モードに切り替えて連続燃焼させることに成功した。燃焼時間は両モードともに各5秒。同社は、今回の試験では期待する結果を得ることができたという。

今回同時に、同社独自開発のアジャイル型研究/開発プラットフォーム「P4SD」(Platform for Space Development)の有効性確認も実施した。

関連情報

日本初となる「トリプロペラント方式」の燃焼試験に成功。あわせて、研究・開発プラットフォーム「P4SD」の有効性を確認 – 将来宇宙輸送システム株式会社

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