中国のCATL、10分の充電で600km走行できるLFPバッテリー「Shenxing PLUS」を発表

中国のCATL(Contemporary Amperex Technology Co. Limited)は、2024年4月25日~5月4日に開催された自動車展示会Auto China2024で、高速充電規格「4C」に対応し、航続距離1000kmを超える世界初のLFP(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリー「Shenxing PLUS」を発表した。

Shenxing PLUSの正極は、ナノメートル単位の粒子を最適化して超高密度に配置する、「粒状グラデーション技術」を採用する。負極には、独自の3Dハニカム形状の材料を加えてエネルギー密度を高めつつ、バッテリーの体積膨張を抑制した。

システムレベルでは、モジュールフリーCTP 3.0技術の上に最適化したトポロジー構造を採用し、パッキング効率を7%向上させた。また、材料と構造の革新によって、エネルギー密度が205Wh/kgに達し、航続距離は1000kmを超えた。

充電速度の改善は、高速リチウムイオン導電コーティング、遷移金属元素の添加、ナノメートルカプセル化などの技術を応用し、正極材と負極材間のエネルギー伝達をよりスムーズで効率的にした。これらの技術により、10分の充電で600kmの航続距離を達成した。

同社は、バッテリーの開発に加えて、中国最大の超高速充電サービスプラットフォームを構築するため、「Shenxing超高速充電ネットワーク」の構築にも着手している。

さらに同社は、業界初となる「Shenxing超高速充電車オーナーズクラブ」の設立を計画している。これは、中国国内の600以上のサービス店舗によって運営され、車両オーナーに対して路上での故障時の救援、バッテリーの点検や整備などのサービスを提供する。

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CATL Unveils Shenxing PLUS, Enabling 1,000-km Range and 4C Superfast Charging

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