- 2024-1-6
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- Amazon, Blue Origin, Club for the Future, Jeff Bezos, Launch Site One, NASA, New Shepard, Postcards to Space(宇宙へのハガキ), ロケット, 有人宇宙飛行, 水素, 液体酸素, 炭素
航空宇宙企業のBlue Originは2023年12月19日、再利用可能なロケット「New Shepard」による24回目の飛行かつ、13回目のペイロードミッションに成功したと発表した。
Blue OriginはAmazonの創業者Jeff Bezosが設立した企業だ。New Shepardのプログラムでは、すでに6回の有人宇宙飛行を完了。31人が宇宙空間に到達している。
今回、New Shepardは、12月19日の現地時間午前10時42分28秒に、テキサス州西部にあるBlue Origin所有の宇宙船基地Launch Site Oneから離陸した。最高到達点は対地高度106 km、海抜高度107 km。10分13秒のミッションを終え、午前10時52分41秒に地上へ着陸した。
今回のミッションでは、NASA、アカデミア、研究機関、民間企業からの33のペイロードを搭載。Blue Originが設立した非営利団体「Club for the Future」は、「Postcards to Space(宇宙へのハガキ)」プログラムの一環として、世界中の学生から寄せられた3万8000枚のポストカードをNew Shepardに託した。ポストカードにはそれぞれ「Flown to Space(宇宙に行ってきました)」のスタンプが押されて作成者へ返却されることになっている。このミッションで、New Shepardによって宇宙へ運ばれたペイロードは150を超えた。
同社は環境にも配慮しており、ブースター、カプセル、エンジン、着陸装置、パラシュートといったNew Shepardの乾燥重量のほぼ99%が再利用される。また、高効率の液体酸素と水素を燃料としており、飛行中の副産物は水蒸気のみで、炭素は排出されない。
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