日本精工(NSK)は2024年2月27日、「風力発電機用 次世代高負荷容量円すいころ軸受」を開発したことを発表した。高負荷容量化しており、軸受の長寿命化/軽量化、風力発電機の大型化と洋上風力発電の普及に貢献する。
風力発電機用 次世代高負荷容量円すいころ軸受は、風力発電機の建設やメンテナンスのコスト削減に貢献し、大型化、洋上風力発電の普及を支える。ころのクラウニング形状を最適化することで、従来比で負荷容量を約25%アップ、2倍以上長寿命化している。
また、ころのクラウニング形状の最適化により、ころと内輪、外輪の接触面圧を低減/均一化。高い荷重がかかっても、過大な面圧の発生をころ端部で防止する。
従来品は高い荷重がかかると、ころ端部で過大な面圧が発生したため、高負荷荷重には、軸受のサイズアップで対応していた。しかし、開発品は面圧が均一なため、サイズアップが不要となっている。これにより、従来品と同等の使用条件では30%以上軽量化できる。
開発品は、欧州の風力発電機メーカー向け15MWクラス洋上風力発電機の増速機に採用が決定。量産と納入を2024年度に開始する。また、中国市場向けにも2024年度に納入開始を予定している。