三井E&Sは2024年4月5日、水素ステーションおよび水素製造設備向けの「高圧大流量水素圧縮機」の販売を開始すると発表した。
同圧縮機は、流量95kg/h(1055Nm3/h)、吐出圧力50MPaG(吸込圧力3MPaG)まで圧縮でき、従来よりも大流量の水素が供給できる。5MW級の水電解装置で生成される水素の昇圧を、同圧縮機1台のみで対応することが可能だ。初期導入費用や運転/維持管理費などのライフサイクルコストの低減も期待できるという。同圧縮機の外寸は4.4×2.3×3.0mで、重量は13.7トンとなっている。
同圧縮機は、同社の石油精製や化学プラント向け大型大流量圧縮機における実績と、高圧水素圧縮技術で実績のある同社グループ会社の加地テックの持つ知見に基づき製造。2023年11月から三井E&S玉野工場で長期耐久試験を実施し、信頼性と耐久性を確認済だ。