防塵機能を備えたロボットハンド向け近接覚センサー「TK-01G」を開発 Thinker

Thinkerは2024年7月1日、同社のロボットハンド向け近接覚センサーに新たに防塵機能を付加した「TK-01G」を開発したと発表した。

同社は2023年8月に近接覚センサー「TK-01」の量産サンプル提供を開始している。同センサーは、赤外線とAIを組み合わせた独自のセンシングによって、物の位置と形を非接触で高速に認識可能なセンサーだ。従来の産業用ロボットでは難しいと言われていた鏡面や透明物質が取り扱えたり、作業現場に応じた臨機応変なピックアップができる。また、ティーチング時間を削減できるメリットも持つ。

今回開発したTK-01Gは、上記に防塵機能を付加したもので、従来モデルでは利用が難しかった塵やほこりなどの汚れが発生する現場でも、近接覚センサーが活用できるようになる。

主な仕様は、測定内容が距離、ピッチ軸・ヨーク軸角度、測距範囲が1.5~20.0mm(分解能0.1mm)、測角範囲が-20.0~+20.0deg(分解能0.5deg)、センサー部サイズが69×22×11mm、AI基板サイズが55×60×14mm、センサー部重量が約35g(ケーブル1m含む)、通信方式がRS-422、最大応答速度が約5msとなっている。

同社では、2024年7月4日~6日までAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開催される、産業用ロボット展「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN 2024」に出展し、TK-01Gのデモを実施する予定だ。

関連情報

ロボットハンドを変える次世代型センシング技術の活用範囲がさらに拡大 ― Thinkerが「汚れに強い近接覚センサー」の開発に成功 ― | 株式会社Thinkerのプレスリリース

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