- 2024-8-19
- 技術ニュース, 機械系, 海外ニュース
- Mingyang Smart Energy, OceanX, エネルギー自給率, クリーンエネルギーソリューション, 再生可能エネルギー, 洋上風力発電, 浮体式風力発電プラットフォーム, 温室効果ガス, 超高性能コンクリート, 風力タービン
中国の風力タービンメーカーであるMingyang Smart Energyは、世界最大の単一容量を持つ浮体式風力発電プラットフォーム「OceanX」を開発し、中国・広州で運用を開始したと発表した。この技術は、再生可能エネルギー分野に大きな変革をもたらすと期待されている。
OceanXは、深海域での運用を想定した設計で、世界中のさまざまな海域で活用可能なクリーンエネルギーソリューションとなることを目指している。
OceanXの構造は、V字型のプラットフォーム部分に2基のタービンを搭載し、風力の捕捉効率の最大化を目指した。総発電容量は16.6MWで、年間5400万kWhに達する。これは、約3万世帯の需要を賄える電力量だ。
建設資材に超高性能コンクリートを使用し、厳しい海洋環境に対応する耐久性を想定した。また、ケーブル固定システムを改良して構造効率と適応性を高め、さらには適応型の単一点係留方式を採用することで、台風などの気象条件下でも安定性と安全性を確保する。
同社は、OceanXを洋上風力発電の新時代を告げる画期的な技術と位置付け、より効率的かつ安定的な発電を目指す。世界中の沿岸国にとって、エネルギー自給率の向上や温室効果ガス排出削減のための、有力な選択肢となる可能性がある。