過酷な環境に挑む炭素圧延被覆平鋼材「ZMAG」――太陽光発電/自動車分野で耐久性を強化

アメリカの大手鉄鋼メーカーUS Steelは2024年9月9日、過酷な環境に耐える炭素圧延被覆平鋼材「ZMAG」を発表した。ZMAGは、従来の製品に比べて強度、弾力性、耐久性に優れ、太陽光発電、自動車、建設分野で信頼性と耐久性を一段と高める素材として期待されている。

ZMAGの最大の特長は、亜鉛、アルミニウム、マグネシウムのコーティングにより、従来の亜鉛メッキ鋼の最大5倍の耐食性を持つ点だ。ソーラーフレームやラックシステムといった長期間風雨にさらされる製品において、メンテナンスコストを削減し、効率を向上させる。さらに、ZMAGはアメリカ国内で溶解、製造され、オハイオ州のPRO-TECで表面処理が施されるというアメリカ国内一貫生産であるため、輸入材料に伴う生産の不確実性も回避できる。

US Steel KosiceのJames Bruno氏は、「ZMAGは雨や雪、厳しい条件下でも比類のない耐久性を発揮する、産業界が求める強靭な素材であるばかりか、環境に配慮したその生産プロセスにより当社のサステナビリティ戦略を象徴している」とコメントした。

US Steelは、強度と柔軟性の向上に加え、ZMAGについて独自の25年保証を提供している。

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