FDKは2017年3月13日、1/8-BrickサイズのDC-DCパワーモジュール「FPED48T01238」を富士通研究所と共同で開発したと発表した。450Wのbrickコンバータでは世界最小だという。
近年、産業機器の高性能化と機器本体の小型化に伴い、大きな電力をより小型なサイズで出力できるパワーモジュールが求められている。また、産業機器本体の消費電力低減のため、高効率化も必要とされている。このような動向に対応するために、FDKと富士通研究所は共同でFPED48T01238を開発したという。
FPED48T01238は、1/4-Brickサイズの400W出力クラスの性能を、約半分の面積の1/8-Brickサイズで発揮できるDC-DCパワーモジュールだ。従来の半分の面積で同じ出力を出せるため、ユーザーの装置小型化が可能となる。
また、FDKが長年培ったパワー回路や高密度実装の技術と、富士通研究所が持つ低損失設計を可能とする詳細な回路・部品のモデル化によるシミュレーション技術に加え、電流検出回路における損失を半減する新回路方式を採用したため、96%の高い変換効率性能を備える。そのため、変換損失による温度上昇を抑えられ、機器内の排熱などの温度管理にかかるコストを低減できるという。
同製品は、すでにサンプル出荷を開始している。また、4月19~21日まで千葉・幕張メッセで開催される「TECHNO-FRONTIER」の同社ブースにて展示する予定だ。