最大作動角55°を実現――NTN、自動車前輪用固定式等速ジョイント「CFJ-W」を開発

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NTNは2018年5月23日、自動車の前輪用ドライブシャフトとして、高効率で最大作動角55°の固定式等速ジョイント「CFJ-W」を開発したと発表した。

CFJ-Wは、自動車の前輪用ドライブシャフトのタイヤ側に使用される固定式等速ジョイントだ。等速ジョイントは、エンジンやモータの動力をタイヤに伝達する役割を果たす。また、等速ジョイントの最大作動角が大きいほど、車両の操舵角の拡大につながり、最小回転半径を縮小できる。

NTNでは2012年から最大作動角50°の高角固定式等速ジョイント「VUJ」の量産を行っているが、人気の高まるSUVや4WD車向けにさらなる最大作動角の拡大と高効率化の要望があり、今回の新製品を開発した。

CFJ-Wは、NTNが2012年に発表した「次世代高効率固定式等速ジョイント(CFJ)」をベースとして、各部品を高強度化するとともに潤滑性を改善。同社独自の「スフェリカル・クロスグルーブ構造」(円弧状の内輪および外輪のボール転動溝を軸方向に互い違いに傾斜させた構造)の採用とあわせ、高作動角と高効率を実現した。最大作動角は従来品(VUJ)の50°に対し55°、トルク損失率は従来品(VUJ)から約50%低減され、外径や重量は同等となっている。

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