SpaceXの「Starhopper」、係留なしの上昇飛行に成功

SpaceXのElon Musk氏は2019年7月25日にtwitterを更新し、同社が開発している「Starship」のプロトタイプ「Starhopper」が飛行試験に成功したと書き込んだ。地上に係留しない状態では初めての短時間の上昇飛行だ。Starhopperは、ラプターエンジンおよび離着陸のテストのために作製された試験機で、そのずんぐりとした外観は“給水塔”と揶揄されている。Musk氏は、地上から上昇する様子を公開すると共に「“給水塔”が本当に飛んだ!」と、喜びをつづっている。

Starshipプロジェクトでは、月や火星探査に向け、全て再利用可能な輸送手段の提供を目指して、開発が続けられている。これを地上の輸送に利用した場合、ロサンゼルス~ニューヨーク間を25分で移動できるほか、世界中の都市を1時間以内でつなぐことができるようにもなる。また、2022年には物資を、2024年には物資と乗組員を火星に送る計画だ。

さらに、Musk氏は最終的な仕様にも触れている。現段階でSpaceXからの公式な仕様の公開はまだないが、Starshipと打ち上げ用ロケット「Super Heavy」には、合計41基程度のラプターエンジンを搭載することになりそうだと示唆している。

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