- 2016-6-29
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米マイクロチップ・テクノロジーは2016年6月28日、従来よりも消費電力とコストを抑えた32ビットPIC32マイクロコントローラ(MCU)ファミリ「PIC32MM」を発表した。
新たに発表されたこのMCUファミリは、同社の16ビットMCU「PIC24F XLP」ファミリと、32ビットMCU「PIC32MX」ファミリの中間に位置する。
同社によれば、PIC32MMは、CPUの負荷を軽減して消費電力とシステム設計コストを削減するCIP(コアから独立した周辺モジュール)を内蔵した初めてのPIC32ファミリだという。また、MPLAB Code Configurator(MCC)でサポートされるため、短期間で簡単に回路を設計できるとしている。
スリープ電流が500nAまで抑えられているため、低消費電力と長時間のバッテリ動作が要求される用途に適している。また4×4mmの小型パッケージのため、サイズの制約も受けにくい。構成可能なロジックセル(CLC)や多出力キャプチャ コンペアPWM(MCCP)等のCIPを内蔵しているため、センサレスBLDCモータ制御回路を簡単に設計できるという。
開発のサポートとして、同社から、Explorer 16開発ボード(DM240001)向けのPIC32MMプロセッサ プラグインモジュール(MA320020)が提供される。また、PIC32MMファミリの全デバイスはMPLAB X IDEとXC32コンパイラを含む同社のMPLABエコシステムでサポートされており、MPLAB X IDEのプラグインであるMPLAB Code Configuratorを使うと、周辺モジュールの設定、デバイスの設定、ピンの割り当ても簡単にできる。
同ファミリは20ピンQFN/SSOP、28ピンuQFN/QFN/SOIC/SSOP/SPDIP、36ピンQFN、40ピンuQFNパッケージで量産出荷を開始している。内蔵フラッシュの容量は16KB、32KB、64KBから選択できる。